町出身の学生146人に応援物資発送

応援物資の入った箱を持つ伊地知実利町長(左)とメッセージカードを持つ松瀬珠美さん(右)=和泊町=

保護者からのメッセージ添える
和泊町、特産品と一緒に

 【沖永良部】和泊町は14日、新型コロナウイルスの影響により生活費の確保が難しい町出身で島外在住の学生に対して応援物資を届ける「わらんちゃ応援事業」の発送を始めた。特産品と一緒に保護者からのメッセージも添え、島を離れた若者を応援する。

 地方創生臨時交付金を活用。島外の高校や大学、専門学校などに通う学生の保護者から146件の申請があった。総事業費は140万円。

 町章や町のイメージカラーをプリントした特注の段ボール箱に、地元産マンゴーやハチミツ、生きくらげ、黒糖焼酎(20歳以上の対象者)など5千円分の特産品を入れた。一緒に添えられたカードには、伊地知実利町長と保護者による応援メッセージが書かれている。

 同日、役場会議室で出発式を開き、伊地知町長と保護者を代表して松瀬珠美さん(48)が参加した。

 長男の興士郎さん(2年・16)が鹿児島の樟南高校に通っている松瀬さんは「新型コロナで休校が続き、学業や部活へのモチベーションを維持するのも難しいと思う。島の物が届けば、喜んでくれるだろう」と話した。

 同町役場経済課の喜井泰貴さん(30)は「メッセージカードの裏は沖永良部の海岸の写真になっている。メッセージを読んだ後に、写真を見て町のことを思い出してほしい」と語った。