上岡団長(天城町消防団)が消防庁長官表彰

消防庁長官表彰(功労章)に輝いた天城町消防団の上岡義茂団長=22日、同町役場

町役場で伝達式 功労たたえ祝福

【徳之島】天城町消防団の上岡義茂団長(61)=同町浅間=に対する2019年度消防庁長官表彰(功労章)の伝達式(町主催)が22日、同町役場であった。消防団員31年(団長11年)目におよぶ消防功労をたたえ祝福。上岡団長は、内助の功で支え部下(第3分団班長)でもある妻節子さん(55)とともに使命感を新たにした。

 消防庁長官表彰(同章)は、災害の防除と消防力の強化に努めその成績が特に優秀だった消防団関係者が対象。消防分野では叙勲や褒章に次ぐ栄誉。19年度は全国で52人(うち県内は3人)が対象。新型コロナウイルスの影響で授章式(都内)が中止となっていたため町当局が伝達式を主催した。

 上岡団長は1989年6月に町消防団入団。96年6月に班長、01年6月に副分団長、06年12月には副団長に抜てきされ、団長には09年6月に就任した。農業と町議(4期目)の傍ら団員76人を束ね、消防人の使命を発揮している。

 森田弘光町長が伝達後の祝辞で「災害発生時は昼夜を問わず出動し、優れた状況判断と統率力が認められ今回の素晴らしい受章に。昨年は、県内で特に優れた消防団に贈られる消防庁長官表彰旗も受賞。上岡団長が中心となった積み重ね、防災思想の普及・災害の防除など活躍が評価された」と改めて称賛。

 上岡団長はあいさつで「消防に携わって31年余。当初は大島地区操法大会の要員の形での入団だった。多くの先輩団員にお世話になり、76人の消防団員とともに活動した結果が表彰につながった。周囲や家族、町当局の支えで現在があることを肝に銘じ、町民の生命・身体・財産を守る消防の使命を果たしていきたい」と感謝と決意を述べた。