中学サッカー代替大会

4校が参加し、互いに死力を尽くしたサッカーの「奄美市中学校メモリアルマッチ」(名瀬―金久戦)

3年生ら集大成で熱戦
4校がメモリアルマッチ

 中学総体に代わる代替のサッカー大会「2020奄美市中学校メモリアルマッチ」(奄美市サッカー協会主催)が24日、同市の名瀬運動公園陸上競技場であった。名瀬、金久、小宿、朝日の4校が出場。この試合で部活動を退く3年生らは互いに死力を尽くして、緑のグラウンドを力いっぱいに駆け抜けた。

 大会は、総体を目標に練習に励んできた3年生の〝区切りの場〟として実施。監督ら専門部が同協会に相談し、普段は使用できない芝生グラウンドなどもお膳立てされた。

 試合は、奄美群島内の新型コロナウイルス感染症拡大を受けて急きょ、4チームのトーナメント戦をとり止めて、名瀬―金久戦、小宿―朝日戦の2試合のみに短縮して実施。3年生らは、保護者らの拍手を浴びながら入場し、集大成にと熱戦を繰り広げた。

 名瀬―金久戦では、両チーム譲らず0―0のままPK戦に突入。5人すべてが決めた名瀬が金久に勝利した。

 小宿―朝日戦では、序盤から朝日が怒涛の攻めを展開。前半4点を奪った朝日が4―0で小宿を振り切った。

 名瀬・重大河主将は「中止といわれた時はモチベーションを保つのが難しかったが、最後にサッカーをできる喜びを噛みしめることができた。悔いはない」と笑顔。金久・佐々木大祐主将は「大会が決まってからはチーム一丸で練習してきた。個性の強いいいチーム。最後は勝ちたかったが、みんなとできて楽しかった」と振り返った。

 専門部長の廣玲門金久中サッカー部顧問は「時期は遅れたが、最後に開催できてよかった。選手や関係者に感謝したい」と話した。