オンデマンド・コンサート映像を制作、配信した里アンナさん（右）と、坂元秀行さん（左）
奄美市笠利町出身の歌手・里アンナさん（40）のオンデマンド方式のコンサート映像が、25日に「紀尾井町スタジオ」のホームページから配信された。同映像は、里さんが島内各所で歌唱する姿を撮影・録音したもの。チケットを購入した人は８月31日までの期間中、何度でも視聴することができる。新型コロナウイルスの影響で生のコンサートの開催が難しいこと、奄美の豊かな自然とシマ唄を多くの人に楽しんでほしいとの想いを込め制作したという。
映像は約40分。「長朝花」や「俊良主」、「六調」などのシマ唄やＮＨＫ大河ドラマ「せごどん」のメインテーマ曲のアカペラなど10曲を収録。「『六調』では島内のおじやおば、子どもたちも踊りで参加し盛り上がった」と里さんは話した。
映像の撮影・編集はあまみカメラ㈱の代表取締役・坂元秀行さん。里さんが幼少の頃から慣れ親しんだ笠利町の教会をはじめ、大和村の宮古崎など島内の観光スポットで撮影・録音。ドローンによる空撮では、ダイナミックに奄美の大自然を映し出しているという。また、島内で野鳥写真家として活動している小川雄大さんも撮影に協力した。
里さんは「天候に左右されることもあったが、ライブ感が出るように映像と音の同時録音にこだわった。新型コロナの影響で奄美に来られない人にも楽しんでもらえるよう、豊かな自然が映画のように流れる映像になっている」と魅力を語った。
チケットの購入は専用サイトから（https://kioichostudio.com/samsara.html#20200725）。里さんの公式ホームページにも情報が掲載されている。問い合わせも同公式ホームページ内コンタクトフォームから。料金は２５００円。里さんの活動資金を目的としたアーティストサポートチケットも４０００円で販売。