一問一答

「15日以降に別の会食」
鹿児島市で県内初の死者「残念な結果」

 与論町で新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受け、県くらし保健福祉部長の地頭所恵氏は28日、記者会見を行った。

―陽性が判明した与論町の新規感染者のうち5人は、以前感染が判明した人と会食していたということだが、濃厚接触があったか。

「そうだ」

―この会食は15日の会食か。

「それ以降の会食」

―いつ、どこで、何人規模の会食か。

「確認して改めてお答えする」

―この会食もクラスターの可能性があるか。

「感染の全体像を見て判断したい」

―クラスター対策班からの報告は。

「現場では都度アドバイスがあるが、まとまった報告はまだ来ていない」

―与論徳洲会病院・会食1・会食2をそれぞれ別のクラスターとするのか、それとも島内を一つの大きなクラスターとするのか。

「『一つの場で5人以上の感染』がクラスターの定義。今回はそれに当てはまる場が複数ある。それぞれをクラスターとするか、全体を一つのクラスターとするか判断するにはまだ時間が必要」

―感染者が減らない。濃厚接触者の囲い込みができていないのではないか。

「そういうわけではない。濃厚接触者をたどるのに時間がかかっているが、検査などが滞っているわけではない」

―現地には保健所がないが、保健所職員は現地に入っているのか。

「疫学調査は対面ではなく電話で行うため、徳之島や県本庁の職員が電話で調査している。このほかDHEAT(デヒート、災害時の保健対策チーム)が結成され、医師2人・保健師3人・事務職員1人が現地で調査や搬送の対応に当たっている」

―与論町関連の感染者数は。

「42人。県本土の病院に入院している人が22人。宿泊療養者が6人。奄美大島での入院が6人。与論島内での自宅療養が2人。現在(28日午後6時時点)県本土へ搬送中の人が6人」

―鹿児島市で県内初となる死者が出たが県としての見解は。

「謹んでご冥福を祈りたい。お悔やみを申し上げる。残念な結果」

―県は昨日(27日)の時点で死亡を把握していたか。

「していた」

―亡くなったという事実だけでも、昨日のうちに発表があっても良かったのではないか。

「鹿児島市の所管だったので県が一義的に判断することはできなかった。市は遺族の意向に沿った上で公表したのではないか」