青壮年団員らがサプライズ花火

コロナ収束と地域の元気を願って約30発の花火を打ち上げた名音集落のサプライズ花火(提供写真)

コロナ収束と地域の元気願う
大和村名音集落

 大和村名音集落で25日夜、新型コロナウイルスの影響で夏祭りや観光イベントが中止となる中、ともに困難を乗り越えようとサプライズの「打ち上げ花火」が行われた。集落住民らは、夏の夜空を彩る花火を見上げて、突然上がった大輪にコロナ収束と地域の元気を願った。

 名音集落の青壮年団員らでつくる実行委員会(勝栄一郎実行委員長)が、地域に少しでも元気を届けようと、中止になった「第36回名音納涼祭」に代えて企画。費用は、納涼祭の一部を充てて、地元企業の協力なども得て工面した。

 実施には、三密を避けるため集落住民への公表を事前まで控えて、サプライズでの披露。当日は気持ちよく見てもらえるようにと、打ち上げ会場となる名音漁港公園の美化作業なども行った。

 花火は午後8時半から5分ほど、花火師が漁港を舞台に約30発を打ち上げた。ドーンという音を聞いた住民らは庭や海岸に飛び出て、家族や仲間と鑑賞。ひとときの光と音の競演を楽しんだ。

 同青壮年団・國副平剛団長は「コロナの収束、集落の元気を祈願しようと実施した。早く普段の生活に戻れるように、祈りが届くとうれしい」と笑顔で話した。