与論、新規感染ゼロ

県内も新規報告なし クラスター関連54人に
新型コロナ

 県内では2日、新型コロナウイルスの新規感染者はなかった。7月22日以降、続いていた与論島内クラスター(感染者集団)関連の新たな感染報告も初めてゼロに。それを受け、山元宗町長は奄美新聞の取材に「まだまだ気を緩める状況にはないが、数字的には落ち着きを見せつつある。何とか島民全員でこの苦難を乗り越えていけたら」とコメント。なお鹿児島市発表の報告1件が島内クラスターに含まれるとして、合計は1人増え53人となった。

 県内の新規感染報告ゼロは、7月17日以来15日ぶり。報告数の変更は同24日に県が発表した与論町在住の40代女性が、島外滞在中に接触した親族1人(鹿児島市内、70代女性)を同島クラスター関連枠に振り分けたもので県内合計256人は変わらない。
 与論島内の新規感染者数をみると最初の報告から1週間で42人に上ったが、その後は減少傾向にある。

 与論町は1日、ホームページ上で国や県の医療体制が整い、感染拡大防止の効果が表れていると報告。順調に回復した住民もいるとし、島口で「ユカデー 元気ナテイ、ムディティウワチャクトナユイ(元気になって帰って来られて良かったね)」と掲載し、帰島者を温かく迎える雰囲気づくりを訴える。その上で、あらためて不当な偏見や差別を慎むよう島内外にメッセージを発信している。

 31日現在、医療機関に54人が入院、宿泊施設に16人が入所している。自宅待機は9人となっている。