3日連続で感染なし

与論新型コロナ 終息判断には約1か月必要
鹿児島市で1人死亡、県内2例目

 県によると4日、与論町の新たな感染者はいなかった。同町では3日連続で新規感染者ゼロとなったが、県は「完全に終息したという段階ではない」とし、引き続き感染防止対策を徹底し、密になる場所などへの外出を避けるよう呼び掛けた。同日、鹿児島市は新型コロナウイルスに感染していた80代女性1人の死亡を発表。県内の死者は2人(いずれも鹿児島市)になった。

 与論町でPCR検査を受けた人は延べ約820人。県は、「濃厚接触者のほか、接触の可能性を幅広くとらえ、必要な人は一通り検査を行っている」としている。

 感染終息の目途については、一般的に、最終感染確認後、潜伏期間(14日間)の2倍の期間が必要と考えられていることから、約1か月程度の経過観察期間が必要との見解を示した。

 与論町の感染者(52人)のうち、県本土の医療機関に入院している人は20人、県本土の宿泊施設の入所者は4人。奄美大島の医療機関に3人が入院、奄美市の宿泊施設に2人が入所している。与論島の医療機関の入院患者は3人となっている。3日までに医療機関や宿泊施設を退院、退所した人は20人となった。

 4日現在、県全体の感染者数は262人(前日比6人増)。3日現在、医療機関に48人(同4人減)が入院、宿泊施設に12人(同5人減)が入所している。