一問一答

院内感染「可能性念頭に現在調査中」
2回のPCR陰性後「抗原検査で陽性」

 与論町で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したことを受け、県くらし保健福祉部長の地頭所恵氏は5日、記者会見を行った。

―本日(5日)陽性が判明した1人は与論徳洲会病院の関係者か。
「そうだ」

―どのような仕事か。
「医療従事者」

―最初に感染が発覚した看護師女性と同じ病棟に勤務していたか。
「そうではない」

―職種は。
「発表を控えさせていただく」

―陽性判明までの経緯は。
「7月22日に看護師女性の接触者としてPCR検査を受けたところ陰性だった。与論徳洲会病院での病床調整があったため、30日にもPCR検査を受けたところ再度陰性だった。
 8月1日に鼻閉の症状が出たが、もともと副鼻腔炎の既往があったため、市販薬で対応した。4日に発熱・倦怠感の症状が出たため5日に医療機関を受診し、抗原検査を受けたところ陽性が判明した」

―前2回のPCR検査が偽陰性だった可能性は。
「症状が出るまでに潜伏期間がある。前に出た陰性が間違いだったとの可能性はないと思う」

―症状が出た8月1日以降は勤務したか。
「1日勤務した」

―その時の接触者の検査は。
「仕事中はマスクを着用しており、濃厚接触はなかったが、接触した人については今後検査予定」

―院内感染か。
「その可能性を念頭に現在調査中」

―この人は入院中とのことだが、島内での入院か。
「そうだ」

―軽症か。
「未確認」

―与論島クラスター関連の感染者は何人か。
「54人」

―そのうち、与論徳洲会病院関連の感染者は何人か。
「17人。うち院内感染が12人、その親族などの感染が5人」

―54人の所在は。
「1人は鹿児島市在住。残る与論町民53人の内訳は、県本土での入院が16人。県本土での宿泊療養者が4人。奄美大島での入院が3人、奄美大島での宿泊療養が2人。与論島内での入院が4人。退院・退所した人が24人」

―与論町で新規感染者が出るのは何日ぶりか。
「4日ぶり」