祝い金贈り100歳祝う

100歳を祝う賞状を手に子や孫、ひ孫ら親族らから長寿の祝福を受ける林百合さん(手前中央)

奄美市の林百合さん
孫やひ孫らも集まり長寿祝う

 奄美市は10日、同市名瀬小宿の林百合さんに敬老祝い金や賞状などを贈り、100歳の長寿を祝った。同日、市内のホテルで家族らによる百寿のお祝いがあり、朝山毅市長が会場を訪れ、祝い金などを手渡した。

 林さんは1920年(大正9年)8月5日生まれ。瀬戸内町の与路島出身で、3人の子宝にも恵まれ、9人の孫と8人のひ孫がいる。90歳まで市内で一人暮らしをしており、80歳ごろまでは、高齢の母親の世話もするなどほとんど身の回りことは独りでこなしていたという。現在は長男克一さん(75)家族と同居、外出の際は車イスでの生活を行っている。

 この日は、克一さん家族のほか、孫やひ孫ら島内在住の親族約20人が集まり、長寿を祝った。東京都と宮崎県在住の二男、三男ら島外在住の親族は、新型コロナウイルスの影響で出席できなかったが、克一さんは「私を含め3人の男の子を育てたことが自慢のようで、周りのことを気にせず、マイペースな性格が長生きの秘訣。話好きで、今も筆談などで会話を楽しんでいる」などと話した。

 近年は、体力の衰えもあり、自宅でもベッドに寝ていることが多くなったが、克一さんは「100歳まで生きた証として表彰状は大切にしたい。これからもできるだけ長生きしてもらいたい」と話した。