TSC奄美が有終V

【TSC奄美―朝日・決勝】開始し早々先制シュートを放つブルーのユニフォームTSC奄美・豊山⑩


優勝したTSC奄美イレブン3年生10人

中学サッカーメモリアルマッチ
2―0で宿敵・朝日制す

 奄美大島サッカー協会主催「2020奄美大島中学メモリアルマッチ(サッカー競技)大会」が10日、奄美市笠利町の太陽が丘陸上競技場で続開し、決勝トーナメントを行った。決勝ではTSC奄美と朝日が対戦し、序盤、終盤と効率よく得点を上げたTSC奄美が宿敵・朝日を2―0で押し切り、島内最後の試合で有終Vを飾った。

 大会は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止になった各種大会の代替大会、3年生部員らの区切りの場として開催。この日は予選を勝ち抜いた4チームが決勝トーナメントで争い、奄美市名瀬の旧工業高校グラウンドでは5・6・7位決定戦も行われた。

 決勝は、この世代幾度も名勝負を繰り広げてきたTSC奄美と朝日のライバル対決。試合は開始1分、TSC奄美・豊山がゴール前まで持ち込み相手ディフェンダー2人を振り切ってシュート。ゴール隅に決まりTSC奄美があっさり先制した。

 この後は途中から降り出した激しい雨の中、両チームともに思うように試合運びができず膠着=こうちゃく=状態に。再び動いたのは終盤、TSC奄美のフリーキックからGKがこぼしたボールを見逃さず押し込んで、試合を決めた。

 TSC奄美・豊山太一朗主将は試合後、「(コロナ禍の中)アピールする場は少なかったが、監督や保護者、支えていただいた関係者には感謝したい」とまずは大会開催へ謝意。「前日の試合などは(連係などが)ダメだったが、試合の中で修正することで決めることができた」と振り返り、宿敵対決には「毎回PKまでもつれるなどギリギリだったが、最後に点を決めて勝ててよかった。優勝できてうれしい」と頬を緩ませた。

 結果は次の通り。

 【決勝トーナメント】▽準決勝 TSC奄美1(1―0、0―0)0龍南・朝日、朝日6(3―0、3―0)0小宿▽3位決定戦 龍南・朝日1(0―0、1―1、PK3―2)1小宿▽決勝 TSC奄美2(1―0、1―0)0朝日

 【5・6・7位決定戦】金久5(3―0、2―0)0名瀬、古仁屋1(0―1、1―0、PK5―4)1金久、名瀬0(0―0、0―0、PK3―1)0古仁屋
 ※順位 ①TSC奄美②朝日③龍南・朝日④小宿⑤金久⑥古仁屋⑦名瀬