荒波のやどり 宿泊予約スタート

安木屋場集落のシマ自慢をテーマとした客室「群生」

シマの暮らしぶり体感の場に

 龍郷町幾里の荒波龍美館(荒波のやどり)は、2階にある宿泊スペースの予約を26日から開始した。なお、宿泊サービスは9月4日から開始する。客室は三つの和室で、各部屋には荒波地区の集落の魅力をアピールした看板や写真などを設置。「宿泊しながらシマの暮らしぶりを体感、興味を持つきっかけづくり」を目指す。

 客室名は荒波地区の3集落の区長らからシマ自慢の聞き取りをして決めた。嘉渡集落は大島紬の伝統的な代表柄「龍郷柄」、円集落は鏡﨑(かがんばな)トンネル越しに沈む夕日、龍の目が有名な「鏡﨑」、国立公園域にある安木屋場集落はソテツやバショウの「群生」とし、客室前の看板、客室内の集落空撮写真を設置した。また、定員は「龍郷柄」が1人~3人、「鏡崎」「群生」1人~6人。料金は1人につき6000円、小学生以下は3000円(共に税込み)。トイレ、シャワールーム、ユニットバス、洗面所などは共用。日によっては朝食や夕食の提供も可能だという(別途料金、ホームページの問い合わせフォームや、電話で相談を受け付ける)。

 宿泊の予約は荒波のやどりホームページや電話090(7470)3143まで。9月中旬には楽天トラベルからの予約も可能になる予定。

 指定管理者の一般社団法人E’more(イモーレ)秋名の村上裕希代表理事は「宿泊する中で『シマの暮らしぶりや魅力』を伝えることがコンセプト。あらば食堂も含めて、なかなか見ることのない濃密な集落のことを知るきっかけになれば」と語った。

 また、荒波のやどり(宿泊・飲食)は8月31日から9月3日まで臨時休業。9月からは定休日を水・木曜日に変更する。