長生きの秘訣はなんでも食べること

100歳の誕生日を迎えた畠フクノさん(右手前・提供写真)

市長ら祝い金贈り祝福
奄美市笠利町 畠フクノさん100歳

 奄美市は19日、奄美市笠利町笠利の畠フクノさんに敬老祝い金や賞状などを贈り、100歳の長寿を祝った。同日、誕生日を迎え、家族らの祝福を受けた畠さんの自宅を、朝山毅市長と濱田洋一郎支所長らが訪れ、祝い金などを手渡した。朝山市長は「大正、昭和、平成そして令和といった時代を歩み、その間多くのご苦労とたゆまないご努力を重ねてこられた。そして、ご主人と共に紬業を営まれ、笠利町、笠利校区の発展のためご尽力いただき、感謝申しあげます」とあいさつした。

 畠さんは1920年9月19日生まれ。亡き夫の隅彦さんと共に大島紬の機元「畠紬」を立ち上げ、約35年にわたり紬業を営んだ。畠さんは現在3人の孫と4人のひ孫がおり、隅彦さんが亡くなる前までは笠利町で二人暮らしをしていたという。現在は名瀬で一人娘の鬼塚チズコさん(67)夫婦と暮らし、週に三回、地域のデイケアに通っている。

 足を悪くする前はゲートボールに興じ、現在は新聞や広報誌を、裸眼で隅々まで読み込むことが習慣だ。

 畠さんは長生きの秘訣を「好き嫌いせずなんでも食べること」としており、特に牛乳と黒糖が大好物。牛乳はお茶代わりにするほどだという。

 孫の岡山由美子さん(42)は「幼い頃からよく自作の野菜で料理をつくっては持たせてくれた。これからも元気で長生きしてほしい」とほほ笑んだ。