住宅密集地で火災

住家など5棟が全焼した住宅密集地の火災(24日午前9時ごろ、瀬戸内町古仁屋)

深夜、飲食店が並ぶ市街地で火災が起こり、辺りは一時騒然となった(24日午前2時ごろ撮影)

住家など5棟全焼、けが人なし
瀬戸内町古仁屋

 24日未明、瀬戸内町古仁屋の無職・直木新作さん(66)の木造平屋建て住宅から出火する火災があった。約2時間後に消し止められたが、この火災で直木さん宅を含む住家や商店舗など5棟が全焼したほか、住家など5棟が半、部分焼した。この火事によるけが人はなかった。

 警察や消防などによると同日午前0時半ごろ、近隣住民から119番通報があり、大島地区消防組合瀬戸内分署や消防団などが消火にあたった。火は同午前3時22分ごろ消し止められた。全焼した住家の住民は出火時、逃げ出していて無事だったという。

 現場は古仁屋市街地の中心部で、飲食店や住宅が並ぶ密集地。出火当時、火はまたたく間に住宅や店舗に燃え移り、周辺は集まった住民などで一時騒然となった。

 火災現場に隣接する建物の住民は「まったく気が付かなかった。外に出たら炎が大きく上がっていて驚いた」。また別の住民は「この辺りは木造が多く、火事を心配していた。夜は風があまり吹かなかったので、被害が大きく広がらなかったのかも」などと話していた。

 名瀬測候所によると、古仁屋では同日午前0~2時にかけて、風速1・3~2・1㍍の東よりの風を観測。警察と消防は引き続き現場検証し、火災の原因を調べる方針。