地域の交通安全活動に33年

2020年度県交通安全功労者等表彰を受賞した山田さん(手前左)

山田さんに功労者表彰
県交通安全推進協伝達式

交通事故の防止に功績があった個人や団体をたたえる「2020年度県交通安全功労者等表彰」(県交通安全県民運動推進協議会主催)を受賞した奄美市住用町在住の山田千代子さん(67)への表彰伝達式が25日、奄美市役所であった。住用町交通安全母の会連絡協議会の会長として33年間活動を続けてきた山田さんは「地域の協力もあってできたこと。うれしく報われた思い」と喜びを語った。

山田さんは、住用町で交通事故が多発した1987年、「自分たちで何かができないか」との思いから集落住民と協力して活動を開始。住用町交通安全母の会会長として20年3月までの期間、交通安全運動の期間中の啓発活動、月1回の立哨活動、交通事故減少のためのワークショップ開催など、長年にわたり地域の交通安全啓発や事故防止のPRを率先してきた。

この日は、朝山毅奄美市長から表彰状などが伝達。朝山市長は「地域のリーダーとして、長年の市民の安全確保に敬意を表したい。今後もより一層の尽力を申し上げたい」と感謝の言葉を述べた。

山田さんは「大変だと思うこともあったが、(活動中の)いろいろな人との出会いは大きな財産になっている」と振り返り、事故防止へは「慌てているから事故は起こる。いつも早めの行動を心掛けてほしい」と呼び掛けた。

なお今年度は県内7個人、3団体が受賞した。