天城町の30代男性1人感染

 
県発表、濃厚接触者は4人(職場関係者)
新型コロナ

 

 県は26日、天城町在住の30代男性1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同町での感染確認は初めて。男性は現在、徳之島島内の医療機関に入院中。濃厚接触者は現在のところ職場関係者4人で、同日検体を採取し県本土に移送ずみ。27日、PCR検査を実施するという。

 県によると男性は21日まで島外に滞在し、22日は町内で勤務。23日に発熱があったため島内の医療機関で受診。25日に県本土で行われたPCR検査で「陽性」と診断された。

 男性は26日現在37・2度の発熱と咳、息苦しさ、倦怠感があるという。県健康増進課は濃厚接触者について、「いまのところ職場関係者にとどまる」としているが、男性の仕事先や行動経歴の詳細は明らかにしていない。

 県の感染報告を受け、天城町はホームページ上で警戒レベルを3→4(徳之島島内で感染確認)に引き上げたことを発表。森田弘光町長が住民にマスクの着用や手洗いの徹底、「三密」回避など感染拡大防止を呼び掛けるコメントを掲載した。

 同町を除く、奄美群島関連で新型コロナの感染が確認されたのは、奄美大島2人、沖永良部島1人、与論島55人。今回の報告は、クラスター(感染者集団)が発生した与論町で8月7日に確認されて以来となった。