伊仙町「蒼海会」美延会長に防犯功労県表彰

県防犯功労者表彰と、日本財団の青パト車両贈呈を受けた伊仙町自主防犯組織「伊仙蒼海会」の美延治郷会長(中央)=12日、徳之島署で

自主防犯・自然保護にも
日本財団青パト贈呈も

【徳之島】伊仙町自主防犯組織「仙寿しまわれ会」伊仙蒼海会(そううんかい)会長の美延治郷さん(64)が、県防犯協会理事長および県警本部長表彰の防犯功労者に輝き12日、徳之島署で伝達式があった。日本財団の2019年度青パト助成事業で伊仙蒼海会に贈られた同車の出発・お披露目も併せてあった。

徳之島署によると、美延さん(元伊仙町職員)は02年度から同管内の地域安全モニターとして地域の防犯・青少年の健全育成に尽力している。09年に発足した自主防犯組織・仙寿しまわれ会の町中部支部組織「伊仙蒼海会」(現会員数約30人)の会長を務め、巡回パトロールによる地域の見回り・声掛け運動を積極的に行うなど、、安心安全なまちづくりに大きく貢献した。

一方、日本財団の青パト車両の寄贈は、青少年健全育成による地域安心・安全・きゅら島(美しい島)づくりへの地域安全パトロールの強化。さらには、世界自然遺産登録推薦中の同島における希少動植物の盗掘・盗採などの防止、島内全域のパトロール強化を目的に申請していたもの。四輪駆動車(約160万円相当)が贈呈対象となった。

美延さんは伊仙蒼海会のほか、徳之島署協議会、徳之島自然保護協議会の各会長も務めている。防犯功労者表彰と青パト車両のダブル贈呈に、「地域の安心・安全の見守り活動が認められ、これを励みにさらに貢献したい。希少動植物の保護活動は3町全域に広げたい」と話した。田中聡署長と大久保明伊仙町長も活動をねぎらい期待を寄せていた。

全国地域安全運動・県大会での今年度功労者表彰ではほか、奄美地区からは、▽九州管区表彰=宮重太郎さん(奄美)、自主防犯団体安全・安心きらめき隊(瀬戸内・宇検、根本一機代表)▽県表彰=屋宮重蔵さん(奄美)、泰山えみさん(瀬戸内・宇検)、山口利博さん(奄美)を含む計6組が対象となった。