抗ウイルス・抗菌塗装「ダイヤシールド」

㈱須川木工発の抗ウイルス・抗菌塗装「ダイヤシールド」(商標登録出願中)の現場見学会=14日、天城町

徳之島発で㈱須川木工 販売・施工
新型コロナにも期待

【徳之島】天城町の特定建設業㈱須川木工(本社・同町天城、順利夫代表取締役)では、新たに触媒塗装部門を設置。従来の光触媒塗装に比べて光や温度の影響を受けずに、安定した効果が長期間続くという新しい「ナノダイヤモンド触媒」を使った抗ウイルス・抗菌塗装商品「ダイヤシールド(Diashield)」(商標登録中)の販売・施工を始める。14日から同社系列の簡易宿泊所「ハウステル レッドイン」(同町平土野)で、同塗装の現場見学会を始めた。

 「ダイヤシールド」は、抗ウイルス・抗菌・消臭・防カビ・抗酸化など効果を併せ持つ。一般的なアルコールや次亜塩素系などの除菌剤や殺菌剤は、菌類やウイルスを死滅させるにはとても有効だが、揮発すると効果が無くなる。だが「ダイヤシールド」コーティングは、特殊な「ナノダイヤモンドカーボン(UDD)」触媒(大手・特許製品)の働きで抗ウイルス・抗菌機能が長期間持続。金属・樹脂・ガラス・布・木材・タイル面などの材質にも触媒コーティングが可能。機能の持続性と安全性は様々な試験機関で実証済み(同社)という。

 ちなみにA型インフルエンザウイルス(H1N1)に対する不活性化検証では「不活性化効果99・975%(ウイルス減少率)」((一財)北里環境科学センター調べ)に達している。

 新型コロナウイルスへの効果検証の発表はまだないが、須川木工の順直輝専務取締役(47)はインフルエンザウイルスの不活性化効果から「新型コロナにも効果があると期待している」。全国発売・施工に先駆けた簡易宿泊所への「ダイヤシールド」塗装は、コロナ禍で宿泊客が減った上にパート従業員からも「コロナ感染が怖い」との声があり、「お客さんにも働く人にも安心してもらうのが目的」。県の宿泊施設対策や商工会の持続化給付金など補助事業も活用している。 

 大手(製造元)と提携した全国初ブラントの「ダイヤシールド」。順専務は「来年からまず県内42エリアで代理店を募集し、講習会を開いて協力会社を広げたい。鹿児島県(徳之島)から近隣県、そして全国へと広げていきたい」と意気込んでいる。

 現場見学会は17日まで。連絡先は須川木工事務所電話0997-85-2108か、順さん電話090-7167-1239へ。