ペットは愛情と責任を持って

買い物客らにペットの適正飼養を呼び掛ける関係者たち
配られたティッシュ

ペット適正飼養啓発キャンペーン
名瀬と古仁屋でチラシなど配布

ペットの適正飼養を呼び掛ける啓発キャンペーンが15日、奄美市名瀬浦上と瀬戸内町古仁屋のスーパー前で行われた。ノイヌ・ノネコ対策検討会の関係者が店頭でチラシなどを配り、ペットの適正飼養を呼び掛けた。

例年は9月20日からの動物愛護週間に合わせてキャンペーンを行っていたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により時期がずれこみ、この日となった。

世界自然遺産の候補地である奄美大島、徳之島では、野生化した犬(ノイヌ)や猫(ノネコ)が、国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの希少野生動物を捕食し、生態系を脅かすなどの問題が起こっている。

同キャンペーンは、奄美大島と徳之島それぞれのノイヌ・ノネコ対策検討会が主催し、奄美猫部、奄美野鳥の会、奄美哺乳類研究会、徳之島虹の会など関係団体も協力。当初、10月9日に徳之島でも実施を予定していたが、天城町における新型コロナウイルス感染症の発生を受け、同島での実施は中止となり、奄美大島だけの実施となった。

このうち同市名瀬のタイヨー浦上店前では、参加者12人が買い物客らに対し、「ペットは適正に飼いましょう」などと呼び掛け、チラシやティッシュを手渡した。

参加した県大島支庁保健福祉環境部衛生・環境室の實成隆志室長は「適正に飼われることがペットの幸せになるし、希少生物の保護にもつながることを改めて知ってほしい」と語った。