講話や寸劇で防犯意識啓発

うそ電話詐欺をテーマにした寸劇などを披露した大和村今里集落での奄美署移動交番

奄美署 大和村今里集落で移動交番

 奄美署は19日、警察署などから離れた地域に出向いて各種相談や防犯指導を行う「移動交番」を大和村の今里集落公民館で開いた。地域のお年寄りや地元小学生など約30人が参加。署員らは事故防止や防犯について講話、うそ電話詐欺をテーマにした寸劇を披露するなど、防犯意識の向上を促した。

 移動交番は地域密着型活動の一つで、同公民館には地域課、交通課、大和駐在所などから9人が訪問。講話や寸劇のほか、運転免許の自主返納やドライブレコーダーの貸出しなども受け付けた。

 寸劇では、偽物の海外宝くじに当選をメールで知らされた老夫婦が、詐欺師から換金手数料の振り込みを迫られていると想定。老夫婦や犯人との方言を交えた軽妙なやり取りには会場から大きな笑い声も上がり、「不審なメールには返信しない」「個人情報は教えない」など被害に遭わないポイントを伝えた。

 同地域課・川路俊作課長代理は「今後も防犯意識向上へ(移動交番を)随時開いて行きたい」と述べ、地域の安全には「地域全体で守っていくことが大切。ながら見守りなどを日頃から心掛けてほしい」と呼び掛けた。