「防災毛布」奄美市に寄贈

目録と毛布を手にする(左から)長谷部道丈広報部長、朝山毅市長、玉城忠奄美店店長、田路哲也広報マネジャー

洋服の青山 自然災害多い離島優先
スーツをリサイクル、100枚

 青山商事(株)は、スーツをリサイクルした「災害支援用リサイクル毛布(防災毛布)」を100枚、奄美市に寄贈した。同社奄美店店長・玉城忠さん、広報部長・長谷部道丈さん、広報マネジャー・田路哲也さんが21日奄美市役所を訪れ、朝山毅市長に目録の贈呈を行った。

 同社では、顧客から不要になったスーツなどを商品割引券と引き換える「下取りサービス」を、全国の「洋服の青山」で年間を通じて実施している。それを車の断熱材や荷物の緩衝材などにリサイクルしていたが、2018年から「防災毛布」としてもリサイクルし、19年から災害対策の備えとして地方自治体に寄贈している。奄美市への寄贈は石川県輪島市、新潟県佐渡市に続いて3例目。自然災害の多い離島などでの寄贈を優先させているという。

 寄贈された毛布は大きさ200㌢×140㌢で、素材はポリエステルやウールなど。下取りスーツの他にペットボトルなどもリサイクルされている。

 同社の玉城店長は「奄美市で28年間商売をさせてもらっており、地域貢献したいと考えていた。会社でこの話を聞き、ぜひ奄美で、と提案した」と話した。

 朝山市長は「たくさんの支援をしていただき、ありがたい。10年前の豪雨災害により行政、地域住民ともに少しずつ災害への備えをし、不安の払しょくをしてきた。避難所では毛布などの物資が欠かせないので、ご提供いただき、感謝している」と語った。

 同社長谷部広報部長は「今回は奄美市に寄贈したが、今後は他の町村にも広げて奄美大島全体の役に立てれば、と考えている」と語った。