奄美市が総合5位

住みここちランキング県内5位となった奄美市

自然・観光は県内トップ、九州・沖縄でも3位
住みここちランキング

 賃貸住宅建設大手の大東建託(東京)はこのほど、九州・沖縄8県の「いい部屋ネット街の住みここち&住みたい街ランキング2020」を発表した。県内ランキングでは、奄美市が住みここちで総合5位になったほか、自然・観光分野で1位となった。県内総合トップは姶良市で、2位・鹿児島市、3位・日置市、4位・霧島市などの順となっている。奄美市は、九州・沖縄全体の自然・観光分野でも、沖縄県の石垣市、宮古島市に次いで3位だった。

 調査は同社に登録された20歳以上のモニターにインターネット経由で調査票を配布し、回収した。住みここちの総合評価に加え、▽親しみやすさ▽交通利便性▽生活利便性▽静かさ・治安▽イメージ▽自然・観光▽行政サービス▽物価・家賃手頃―の8分野、55項目の評価を聞いた。県内では19年度と20年度の調査を合わせ3023人が回答。50人以上の回答があった自治体を対象に、大変満足から大変不満まで5段階の平均を偏差値として算出。評点が50点以上の自治体について順位を公表している。

 県内総合1位となった姶良市(偏差値69・2)は鹿児島市の北側に位置、JRの駅や九州自動車道のインターチェンジを有し、鹿児島市のベッドタウンとして発展しており、分野ごとの順位で1位はなかったものの、空港や市街地へのアクセスが良い点などが総合的に評価された。2位の鹿児島市(同65・2)は、「交通利便性」や「行政サービス」など4分野で1位を獲得、3位の日置市(同60・2)は「静かさ治安」分野で1位となり、姶良市同様、鹿児島市のベッドタウンとして高く評価された。

 奄美市は「自然・観光」で1位(同70・8)を獲得、総合で5位(同55・1)に入った。同分野の2位は指宿市(同62・7)、3位は南九州市(同57・8)が続いた。同分野で、県内自治体の中から九州・沖縄全体で10位以内に入ったのは奄美市の3位のみだった。

 同社は同時に、「住みたい街ランキング」(回答者1780人)も発表。住みここち2位の鹿児島市(得票69票)が1位だった。2位は姶良市(同21票)、3位霧島市(同18票)などの順となった。特にない(同903票)、今住んでいる街(405票)が全体の7割以上を占めており、同社は「現状肯定派が主流」と分析している。