「アラバルーン」122個贈呈

輪になって「アラバルーン」を上げたりして感触を確かめる大島養護学校生徒会メンバーら。製作者の森まゆみさん(右奥側3人目)

学校、福祉施設など32カ所に
龍郷町地域おこし協力隊が製作

 「アラバルーンで遊んでコロナ吹き飛ばそう」―。龍郷町地域おこし協力隊の森まゆみさん(40)は、布の内側にゴム風船を入れて膨らませた直径約25㌢の〝軽いバレーボール〟のような遊び道具を122個製作し、6月から今月22日までに町内の学校、保育所、福祉施設など32カ所に贈呈した。

 森さんは、町地域おこし協力隊に応募し、福岡県から4月着任。荒波地区の円集落に在住。この遊び道具を「アラバルーン」と名付けた。「新型コロナウイルスの影響をはねのけてほしい」との思いを込めている。

 「アラバルーン」の特徴は▽当たっても痛くない▽雨の日でも部屋の中で楽しめる▽汚れたら布を手洗いできる―ことを長所に挙げている。布の一部には、大島紬の「秋名バラ」柄を使っているものもある。

 6月4日、最初の贈呈先となった円小学校へ2個プレゼントして以降、小・中学校、放課後児童クラブ、どぅくさぁや館デイサービス、福祉施設などに順次贈り、2~6個ずつ贈呈した。

 最後の贈呈先となった大島養護学校(芝原一郎校長、支援教室を除き小学部、中学部、高等部合計100人)には今月22日に森さんと役場職員が訪問、6個プレゼントした。

 贈呈式には、生徒会(津田わかな会長)メンバー、赤池賢二教頭らが参加。参加者8人はいすに座って輪になり、「アラバルーン」を正面の相手の方向などへ上げたりして感触を確かめていた。津田会長は「今日はありがとうございます。小中高で使いたいと思います」とお礼を述べた。