徳之島町新庁舎、来月着工へ

徳之島町新庁舎着工に向け、移転完成した徳之島地区消防組合・訓練塔=6日、同町亀津

旧訓練塔の解体撤去も始まっている=6日、

地区消防「訓練塔」移転完成
安全祈願も

 【徳之島】徳之島町役場新庁舎建設計画(現在地)に伴い、同町が敷地内に移転建設を進めていた徳之島地区消防の「消防訓練塔」(同町亀津)が完成し6日、安全祈願祭があった。旧訓練塔の解体工事にも着手。新庁舎建設計画では近く実施設計を終えて12月上旬に入札、町議会議決を経て発注し同中旬に着工、1年後の完成を目指す。

 消防救助活動など訓練用の訓練塔(1988年度建設)が、同町新庁舎建設計画地に存在するのが理由。移転場所は同消防組合本署の南西側の町駐車場の一画。5月下旬に着工していた。規模は鉄骨構造の地上高9・9㍍(3階建て相当)、延床面積46・3平方㍍、建設費は約1680万円。

 安全祈願祭には、高岡秀規徳之島町長や同消防組合管理者の森田弘光天城町長ら関係者約20人が出席。消防士らの消火救助など訓練活動の安全を祈願し、さらなる資質向上にも期待を寄せた。

 徳之島町の新庁舎建設計画では、19年10月に設計プロポーザル(企画提案公募)で設計者を選定。町民ワークショップやアンケートなどを経て、今年6月までに基本設計を行い、7月に実施設計を発注している。今後のスケジュールでは、12月上旬に庁舎本体(計3工区)や電気、給排水工事など工区の指名競争入札を執行。各請負契約案の町議会議決を経て、同月中旬に着工。21年12月までに完成させ、移転・供用開始は翌22年1月を予定している。

 新庁舎の規模は鉄筋コンクリート構造の地上6階建て、延床面積は3958・8平方㍍(ピロティ部分295・9平方㍍、防災ひろば432・5平方㍍含む)。建設費見込みは本体が約18億円。国の緊急防災減災事業債(先月2日に県同意済み)で約14億円(約7割は後年度交付税措置)や建設基金を充てる。現庁舎(南東側新館除く)の解体撤去や外構工事費などを含む総事業費は約20億円を見込んでいる。