警戒レベル最高「5」へ

不要不急の外出自粛呼びかけ
新型コロナ与論町

 【沖永良部】与論町は6日、感染症対策本部会議を開き、新型コロナウイルス警戒レベルを最高の「5」に引き上げた。同日午後、対策本部長の山元宗町長が緊急メッセージを発表し、町民に向けて不要不急の外出自粛や島外への旅行の自粛を呼びかけた。

 前日、警戒レベルを「4」に引き上げたが、県がクラスター(感染者集団)の発生を発表したことから、さらに引き上げた。

 会議では、中央公民館や砂美地来館など全ての公共施設を当面の間、休業することを決めた。町立の全小中学校4校は9日から通常通り授業を行う方針だが、休日の状況を見て改めて検討するとした。

 同日午後5時ごろ、防災無線やホームページで緊急メッセージを発表し、大人数や長時間に及ぶ飲食を行わないこと、回し飲みの禁止、会食時でも会話中はマスクを着用することなどを呼び掛けた。

 現段階で来島自粛要請や飲食店等の休業要請は行わない。同町によると、町内では既に自主的に休業している飲食店もあるという。

 山町長は「これ以上、感染者を増やしてはいけない。会食が原因の一つだと考えられるので、メッセージで伝えた感染予防対策を徹底して欲しい」と話した。