不法投棄防止合同パト

森林に不法投棄されたごみを確認するパトロール参加者ら

森林に不法投棄されたごみ

森林でごみ見つかる
関係機関名瀬の山中など 世界自然遺産へ課題

 毎年11月の「不法投棄防止強化月間」に合わせた不法投棄合同パトロールが20日、行政など関係機関合同で実施された。不法投棄は世界自然遺産登録に向けて、大きな課題にもなっている。

 同日のパトロールには奄美大島と喜界町の6市町村、警察署、大島支庁保健福祉環境部で構成される「奄美地区産業廃棄物不法投棄対策等連絡会議」と(一社)県産業資源循環協会協会奄美支部から21人が参加。奄美市名瀬の人通りが少ない山中など約20㌔の道のりをパトロールした。

 出発前に県大島支庁保健福祉環境部衛生・環境室の實成隆志室長は「奄美は世界自然遺産を目指しており、国立公園にもなった。豊かな森林やきれいな海が注目されている。ごみのない美しい地域にせねばならない。ぜひ協力してほしい」とあいさつした。   

 パトロール中、特に悪質な不法投棄が見られる場所では車を止めて確認。冷蔵庫、洗濯機、パソコン、家具、家庭ごみ、麻袋に入った建築系の廃材などが見つかった。奄美市では不法投棄のごみが発見された現場付近に看板を設置しているが、設置後も被害は後を絶たない。

 奄美市不法投棄監視パトロール員の青木孝正さん(64)は「以前よりは減少しているが、それでもまだまだ多い。美しい島を守るため、不法投棄はやめてほしい。粗大ごみなど捨て方がわからなかったら、気軽に各市町村の環境対策課やクリーンセンターに相談してほしい」と語った。

 不法投棄を見つけたら、各市町村の環境対策課か県の保健所?0997・52・5411に連絡を。