子ども達が畜産体験

子牛にミルクをあげる村山和美さん=和泊町=

後継者育成へ
和泊町の牛舎で
「とてもかわいい」

 【沖永良部】和泊町畜産農家体験プログラムが28日、町内の牛舎であった。受講する児童生徒5人のうち、3人が参加。受け入れ農家先に分かれた子ども達は、牛農家の仕事を見学し、ミルクあげに挑戦した。

 畜産業の後継者育成が目的。受講生は、受け入れ農家5人のもとで来年2月までに合計7回の体験活動を行う。今回は第1回目。

 和泊小6年の村山和美さん(11)は、同町西原字で牛100頭ほどを飼育する伊口重孝さん(58)の牛舎を訪れた。

 朝7時30分、生後約2週間から1カ月の子牛にミルクをあげる作業を体験。2㍑ほどのミルクが入る大きな哺乳瓶を運ぶ村山さんに、伊口さんは「牛の調子も見てあげてね」「手間をかけるほど良い牛ができる」などとアドバイスした。

 村山さんは「とてもかわいい。元気にミルクを飲んでくれた。もっと牛農家のことを勉強したい」と話した。

 伊口さんは「後継者の育成は大きな問題。体験してもらうことで、畜産の魅力を知ってほしい」と語った。