新型コロナ警戒レベル「5」に

新型コロナ警戒レベル「5」に引き上げ、新春闘牛大会の「延期」要請も。オンラインで開いた徳之島3町対策会=7日、徳之島町

危機的状況、一丸対処へ
新春闘牛「延期」要請も
徳之島3町対策会

 【徳之島】徳之島3町新型コロナウイルス感染症対策会(会長・高岡秀規徳之島町長)は7日、感染者の急増を受けて3町長らでオンライン会議を開催。危機的状況の難局を乗り切るため、新型コロナ警戒レベルを最高の「5」に引き上げ、3町が一丸となって感染拡大防止に取り組むことを確認。元日から連日4大会が予定されている新春闘牛大会については、警戒レベル「5」下での開催を見合わせ「延期」などを要請することも確認した。

 同島3町新型コロナ対策会は今年9月下旬、天城町で島内初の感染者発生(2人)を受けて、高岡徳之島町長、森田弘光天城町長、大久保明伊仙町長を発起人に「徳之島3町が一つの地域として拡大防止を」と設置。徳之島町と伊仙町での感染者の急増、危機的状況を受けて、9月26日にオンライン開催以来2回目。

 高岡会長は冒頭「大変ご心配をお掛けして心からお詫びします」と述べつつ、「感染者が毎日発生して非常に危機感を感じている。徳之島が一丸となってコロナ対策を」と要請。今後さらなる陽性者の増加に懸念を示し「島外搬送や検査体制の強化も必要。徳之島徳洲会病院の病院関係者によると、検査(TRC)件数が非常に増えて四苦八苦、危機的状況にあり、何らかの支援も必要になっている」とも懸念。3町一丸となった感染拡大防止への連携を要請した。

 各町単位での感染拡大防止対策など取り組み状況をそれぞれ報告し合い、共通の課題や危機意識を共有。3町の同警戒レベル(大島本島地区に準拠)を同日午後5時、「4」から最上位の「5」(島内で集団感染が発生、医療体制維持の危機など)に引き上げることで一致。引き下げ目安は「感染者が2週間発生しない」に設定した。

 元日~4日までの計4つの新春闘牛大会については、「レベル5のままでは開催が難しい」と判断。ドーム型闘牛場「徳之島なくさみ館」(伊仙町目手久)所有自治体の大久保町長ら同町側が、徳之島闘牛連合会や牛主ら関係者と「延期」の要請を含め協議することになった。