クロウサギ交通事故過去最多

ドライバーに配布されたチラシより抜粋

 

(ティッシュボックスカバーの紹介)

 

ティッシュボックス設置協力呼び掛け
「生きものにも優しい運転を」

 

 奄美大島で国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故が過去最多となっている。環境省野生生物保護センターは瀬戸内警察署や瀬戸内町教育委員会とともに24日夜、事故が多発している瀬戸内町網野子峠線の2カ所でチラシ配布を行い、注意を呼び掛けた。

 同島での今年のアマミノクロウサギ交通事故は47件。2015年19件、16年17件、17年26件、18年21件、19年22件と推移しており、今年は大きく増加。特に秋から冬は繁殖期で活動が活発になるため、事故が起こりやすいという。

 早瀬穂奈実国立公園管理官は「今年は特に事故が多発している。一人ひとりの心がけで事故を減らすことができる。どこでもアマミノクロウサギが飛び出してくるという意識を持って、生きものにも優しい運転をお願いしたい」と語った。

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 また、同センターはアマミノクロウサギ交通事故防止キャンペーンの一環で、より住民や観光客の目にとまるようティッシュボックスカバー(紙製)を作成した。市販のボックスティッシュに被せるだけで、何度でも使える。「店舗や施設の受付や待合室、レジカウンターやテーブルなどに置いてほしい」と呼び掛けている。協力できる人は奄美野生生物保護センター電話0997・55・8620まで。