新成人の撮影用に制作

成人の日式典が中止となり、記念撮影スポットを設営した実行委員会のメンバー(28日、AiAiひろば1階)

実行委が手づくり設営
イメージボード、絵馬コーナー、立て看板  奄美市名瀬

 奄美市名瀬地区の成人式実行委員会(松下大史委員長)は28日、同市名瀬のAiAiひろば1階ホールに新成人向けの撮影スポットを設営した。大島紬の柄をあしらったイメージボードや横断幕、立て看板を制作し、29日から来年1月11日(1日は休館)まで設置される。委員会関係者は「大切な節目の記念撮影に利用してもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 本来なら来年1月3日に「新成人のつどい」(同市、同市教委主催)が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止が決定。それを受け、二十歳=はたち=の門出を祝う場を自分たちでつくろうと実行委が撮影スポットの設置を企画した。

 この日は奄美看護福祉専門学校の学生を中心に委員13人が設営。「祝新成人」が書かれた紬柄のシートを貼り、花を生けた花瓶や装飾品を置いてイメージボードを完成。また奄美大島海辺など各スポットの写真を展示し、来場者がお祝いや願い事が書き込めるペーパー絵馬も用意。成人の日イベントを盛り上げる趣向となっている。

 当日は大島紬を着て撮影するという実行委副委員長の森永奈瑞凪=なずな=さん(奄美高出身)は「自分を含めて新たな一歩を踏み出す日。たくさんの同窓生に撮影してもらい、門出の日を盛り上げた」と話した。

 なお3日は市内の他地区でも成人を祝う立て看板が設置される。住用地区は住用中学校と東城小中学校の正門前。笠利地区は笠利公民館正面玄関入口となっている。