17日まで市内の主な施設休館

17日まで市内の主な施設休館

感染者の増加を受け全戸に配布される広報紙

学校1校休校 感染予防の広報紙配布へ
奄美市新型コロナ対策会議

 奄美市は15日、市内で新型コロナウイルスの感染者が増えていることから新型コロナ感染症対策本部会議(本部長・朝山毅市長)を開き、奄美文化センターや三儀山の名瀬運動公園など市内の主な施設について17日まで休館などの措置を取ることを決めた。また、14日に市内の10歳未満の女児を含む3人の感染が確認されたことから市教育委員会は15日、関係する学校1校を休校とし、学校内の消毒作業などを行った。

 15日までに確認された同市の感染者は累計21人。うち、昨年末以降の約2週間で14人の感染が確認されていることから、市健康増進課は「感染リスクが高まっている。感染拡大を防ぐことができるか瀬戸際の状況にあり、市民一人ひとりが危機意識を持って、さらなる感染対策の徹底に努めてほしい」と呼び掛けている。

 市と市教委は16、17日、市内の集会所や公民館、スポーツ施設や観光施設など、多くの公共施設で休館や閉館などにした。また、市内の全小中学校と幼稚園の施設についてもすべての利用を中止した。

 学校や公共施設などについては、18日から通常通り再開する方針だが、市と市教委は、「今後の感染者の発生状況によっては、引き続き休館や休校などの措置を取る場合もある」とし、16日以降に新たな感染者が発生した場合は、対策本部会議を開き対応を協議することにしている。

 また、市は予防策の徹底を呼び掛ける啓発用の広報紙「奄美市だより」号外を作成、18日から市内全戸に配布する。マスクの着用や手洗い、換気など基本的な予防策を記した上で、感染リスクが高くなる場面として、①飲酒を伴う懇談会②大人数や長時間の飲食③マスクなしでの会話④狭い場所での共同生活⑤休憩室や喫煙室など居場所の切り替わりによる気の緩み―を上げ、市民に感染対策の徹底を呼び掛ける。