初春唄あしび

見事なバチさばきを見せた節田小学校の「アマンディー太鼓」
 

奄美パーク 新年初の唄イベントにぎわう
アマンディー太鼓・島んちゅ会・楠田莉子さん登場

 県奄美パーク新年初の唄イベント「初春唄あしび」が17日、同パーク屋内イベント広場で開かれ、節田小のアマンディー太鼓・島んちゅ会・楠田莉子さんらが登場して自慢のバチさばきやノドを披露。同施設での初のイベントとあって、多くの来場者が六調のリズムに合わせて踊る姿が見られた。

 「初春唄あしび」は、和泊町出身の太剛志さんが司会を務め、トップバッターに節田小独自の太鼓による表現「アマンディー太鼓」の子どもたちが登場。「今年度は、なかなか太鼓を披露する機会がなく、披露する機会をいただいてうれしく思います」と紹介され、郷土芸能「六調太鼓」をたたく子どもたちのあざやかなバチさばきに、多くの聴衆が見とれていた。

 続いて、ふたいとこ同士でシマ唄の伝承活動に取り組んでいる福山幸司さんと平久美さんの「島んちゅ会」が舞台にあがった。「長朝花節」「くるだんど節」「ヨイスラ節」「徳之島ちゅっきゃり節」を唄の意味を説明しながら唄った。

 楠田莉子さんは、自身も笠利町土浜出身で節田小5・6年生の時に「アマンディー太鼓」をたたいていたことを紹介。新型コロナウイルス感染症で、島外での活動ができなくなる中、自宅の自身の部屋に引きこもっている時に作った歌などを披露。「てんやわんやしている毎日を歌詞にした歌や、気分転換にプリンを作った日にこんな魔女がいたらいいなって思って作った」という「そばにおいで」と「魔女のレシピ」や「ガラクタな心」「Sign(サイン)」の4曲をアコースティックギターを弾きながら歌った。

 最後に「島んちゅ会」が再登場。「大変な中でイベントを企画してくれた奄美パークに感謝します」と出演者全員の気持ちを代弁、「徳之島節」「イトゥ」「島ぶえ」「島育ち」「島のブルース」で会場を盛り上げ、「六調」になると、来場者も、これまでのうっぷんを晴らすかのように何度も踊っていた。また来場者には初春のお土産で紅白のお餅がプレゼントされた。