奄美パークでアートプリント展

奄美の自然や景色、絵画調で
写真家・青山さん、水野さん

 兵庫県在住の写真家・青山良さん(58)と愛媛県在住の写真家・水野謙治さん(49)による奄美大島での撮影プロジェクト「アマミグラフィー・フォトプロジェクト」による写真展「フォトエキシビジョン奄美」が15日から、奄美市笠利町の県奄美パークで始まっている。2人は「奄美の自然・景色を切り取った絵画調のドラマティックな写真。デジタル化が進むなかプリント・飾る写真のよさも感じてほしい」と多くの来場を呼び掛けている=写真=。

 展示は、アートプリントと呼ばれるジャンルの写真。撮り終えた写真にレタッチを加えて絵画のように表現する技法で、プリントを基本に写真は緻密で、海外でもアート・芸術として注目が集まっている。

 2人は2年前にアートプリントの勉強会で知り合い、今年2月に青山さんの妻の出身地でもある奄美大島に来島。「原始色豊かな自然に魅せられた」と水野さん。以降は、仕事を兼ねて奄美を訪れながら、自然や風景、文化や人など、奄美の写真を撮りためてきた。

 展示は、アジア最大級のウェディングフォトコンテスト「AsiaWPA」で入賞の2作品をはじめ、奄美で撮影した20作品を厳選。同市名瀬から訪れた60歳代女性は「繊細でびっくりした。田中一村の絵みたい」と驚いた様子で鑑賞を楽しんでいた。

 「豊かな自然をきれいな写真に残すことで、奄美の環境を守ることに関わることができれば」と水野さん。青山さんは「外の視点で写した奄美。地元の人が奄美を見つめ直し、再認識するきっかけにもしてほしい。今後も活動を続けたい」と話した。

 展示は21日まで。時間は午前9時~午後6時で、入場無料となっている。

 問い合わせは、同パーク電話0997―55―2333まで。