次期福祉計画策定へ意見交換

素案を基に意見を交した奄美市地域福祉計画推進委員会

素案示し基本目標を協議
市地域福祉計画推進委

 奄美市の保健や福祉分野の全体的な方向性を定める「奄美市地域福祉計画推進委員会」(委員長・高橋信行鹿児島国際大教授、委員20人)の第3回会合が21日、奄美市役所大会議室であった。次期計画の策定に向けて市当局が素案を説明。〝誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり〟を基本理念に、四つの基本目標を柱に据え、委員らが意見を交わした。

 計画は、「子ども・子育て支援事業計画」「チャレンジド・プラン奄美」「健康あまみ21」など五つの福祉分野の上位計画となるもので、同市の全体的な目標を定めるもの。今年度中に計画をまとめ、2021年度から5年間、実施する。

 市当局は計画の柱となる基本目標に、①人と人がつながり、支え合う地域づくり②福祉教育の推進と地域福祉を進める担い手の育成③包括的な支援の体制づくり④安全で安心な地域づくり―の4項目を提示。地域ぐるみでの協働を目指し、行政側と市民・地域側がそれぞれ取り組むべき施策を並列しながら、相互に助け合う取り組み像を説明した。

 委員からは「〝結の精神で〟では、今の若い人にはわからない。若い人を巻き込みたいならもっと響く言葉を使うべきでは」など意見。市側は「検討したい」など返答。高橋委員長は「人によって受け止め方も違うが、言葉で変わることで理解も変わる。そこは大事だ」と求めるなど、意見を出し合った。

 計画案は今後、この日の意見を踏まえた上で市民による意見募集(パブリックコメント)などを実施。3月22日の最終会合を経て、市長に報告される。