特集は「高倉はもう必要ないの?」

ワンダーアマミ5号発行

 大和村集落まるごと体験協議会はこのほど、奄美大島在住者たちで作るフリーペーパー「ワンダーアマミ」を発行した。通算5冊目となる今号では「本当に高倉はもう必要ないのだろうか?」と題して、大和村にある県文化財指定の「群倉=ぼれぐら=」など「高倉」を特集。職人の技術継承や高倉の驚きの造り、宇検村や奄美市笠利町の家庭に息づく高倉など、あらゆる角度から高倉の意味・役割を紐解いている=写真=。

 同誌は、「奄美の当たり前は当たり前じゃない素晴らしさに満ちている」をコンセプトに、2016年から発行。島の伝統や歴史、食べ物などを題材に、生活に根差した奄美の文化情報をダイレクトに届けている。

 今号も高倉特集のほか、南琴乃さん執筆の「水田にまつわる近代農業史」や「よーりよーり島口、悪口編」などの島情報が満載。親しみやすい誌面で、時には鋭く、時にはほのぼのと切り込んでいる。

 本はA5判で、オールカラーの全16㌻、島内の観光施設や飲食店などに設置し、無料配布している。