環境美化・ウオークに約200人

環境美化を兼ねて健康ウオークを楽しむ参加者たち=24日、天城町松原


天城町社協の呼び掛けに総勢約200人が参加した

「誰もが住みよい町に」
天城町社協主催

 【徳之島】天城町社会福祉協議会(川村善良会長)主催の「ゴミ拾いウオークinあまぎ2021~誰もが住みよい町づくり~」が24日午前、同町松原漁港公園を発着点にあった。家族連れの2歳から75歳まで計192人が参加。健康づくりを兼ねて約3㌔を歩き、環境美化にも貢献した。

 同町社協が、健康づくりとゴミ拾い、世界自然遺産登録の推進、環境保護のボランティア精神の醸成―などを目的に2015年度から年1回実施している。昨年の兼久地区に続き、今年は町北部の松原地区の県・町道コースを設定。参加者数は過去最多となった。

 午前9時からあった開会式で川村会長は、世界文化遺産「平泉」(岩手県)の探訪体験を交え「町内のどこに行ってもゴミ一つなかった。昔からの『環境は人をつくる』の言葉通りに、素晴らしい町に、素晴らしい人が育つ」ともアピール。

 参加者たちはゴミ袋を手に約1時間かけててくてくと周回。多人数での同じ道程では「後方グループがゴミを拾えない」など意見があるが、健康づくりも主目的のため織り込み済み。それでも軽トラック荷台の平積み一杯分ほどが回収。「自分たちの地域にゴミは少ないと思っていたが、歩いてみて驚いた」、「わずか3㌔だが運動不足を実感。ウオーキングを実践したい」など感想も。

 同町社協事務局長の峰岡勝巳 さん(44)は「学校や部活動、スポーツ少年団などを通じ過去最多の協力が得られた。コロナ禍で行事の中止が相次ぐ中、マスク着用・消毒を徹底しての野外活動。助け合う心、互助精神の醸成にもつながると思う」と目を細めていた。