「風野又三郎」初演の場に

徳之島町2回目公演が初演の場となった「風野又三郎」=23日夜、同町文化会館

 

 

徳之島町公演 ダンス演劇を堪能

 

 【徳之島】文化庁の2020年度戦略的芸術文化創造推進事業によるダンス演劇の宮沢賢治シリーズ「風野又三郎」の公演が23日夜、徳之島町文化会館であった。世界的な演出家と一流パフォーマーらが「風」と「野」を表した〝徳之島発の初演〟で観客を魅了した。

 文化庁と㈱サイ(小池博史代表取締役)が主催、18年度から5年計画で続く全国巡回公演の一環。同町公演は14カ月ぶり。演出は、空間演出家で「舞台芸術の学校」の代表、武蔵野美術大学教授などを務める小池氏が担当している。

 同氏によると、今回の「風野又三郎」は、海外招へい公演時には重く難しかった従来の「風の又三郎」を削ぎ落し、「風」と「野」を表しシンプル化した。この1年間は新型コロナウイルス禍に翻ろうされたが、その初演の場が徳之島町となり、「今後、世界中を走り回ることになる」とも。

 公演は、コロナ禍での「密」防止のため観客数を大きく制限したうえで午後6時半すぎに開演。風の精霊を描いた宮沢賢治の世界に、小池氏が演出・脚本・振付・構成を手掛けた「風」と「野」。幻想的な中に激しい動と静、謎の転校生を巡る教室での絡みなどユーモア、豪快なアクションパフォーマンスも交え、ダンス演劇の世界を堪能させた。