和泊小で東京オリ・パラ特別授業

フェンシングの剣を触る児童(手前)と講師の鷺山さん(奥)=25日、和泊町=

フェンシングの魅力知る
ドミニカ国を全力で応援

 【沖永良部】東京オリンピック・パラリンピックの機運を盛り上げようと、和泊町立和泊小学校(福元哲勇校長)で25、26日の2日間、オリ・パラ特別授業が行われた。初日は、フェンシングの面白さを知り、2日目は和泊町とホストタウン協定を結んでいるドミニカ国の歴史や文化を学んだ。

 県が指定したオリ・パラ推進校で行っているムーブメント全国展開事業の一環。5年生39人が参加した。

 1日目のフェンシングの授業では、高校、大学で選手として活躍し、国体の出場経験を持つ同小教諭の鷺山伊織さん(23)が講師を務めた。

 試合用ウェアに身を包んだ鷺山さんの姿に、子ども達は驚いた表情を見せたが、剣やマスク、胴衣を手に取ると、興味深そうに眺めていた。

 競技ルールなどを解説した鷺山さんは「2008年まで5000人ほどだった競技人口が、今では1万ほどに増えた。東京オリンピックでぜひ見て欲しい」と話した。

 2日目は、和泊町役場企画課の吉成大さんが担当し、ドミニカ国の歴史や文化、スポーツ環境を紹介。「島国で、面積は奄美大島と同じくらい。自然を守るために使い捨てプラスチック製品や発泡スチロール製の容器などの使用を禁止した」と述べた。最後に、ドミニカ国の国旗を紙で作り、五輪出場選手を全員で応援した。

 5年の川畑珀孔さん(11)は「知らない競技だったけど、面白そう。フェンシングの剣は硬いのにすごくしなるのでびっくりした」。和修矢さん(11)は「ホストタウンなのでドミニカ国の選手を全力で応援したい」と話した。