瀬戸内町で三校集合学習

スポーツ鬼ごっこに夢中になる子どもたち
1・2年生全員で歌に合わせてリズムリレー

「大人数で楽しかった!」嘉鉄・油井・篠川小

瀬戸内町内の小規模小学校が参加する三校集合学習が29日、同町の嘉鉄小学校(中島朋子校長、児童8人)で行われた。なかよし運動会、合同授業などがあり、児童たちは普段とはまた違った刺激を受け、新たな学びとなった。

同学習は篠川小(中原誠校長、児童13人)、油井小(迫田智志校長、児童3人)、嘉鉄小の3校で年3回行われているもので、全学年24人が対象。普段、複式学級など少人数で学んでいる子が多いことから、①体験の少ない単式授業を受けたり、多人数の活動経験をしたりすることで、教育活動の充実を図る②集団活動の場を通し、よりよい人間関係を構築させるーことが目的。2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大により、1学期は中止。2学期は学年ごとに社会科見学に行き、3回目のこの日は嘉鉄小での合同授業となった。

開会式を行った後、まずは「なかよし運動会」で場を温めた。3校混合で紅白に分け、「スポーツ鬼ごっこ」や「紅白対抗リレー」が始まると、子どもたちはいつもより大人数だからこその楽しさに夢中になり、「がんばれ!」などの声援も。

その後、児童たちは1・2年(7人)、3・4年(8人)、5年(5人)、6年(4人)に分かれ、それぞれの教室へ。1・2年は音楽、3・4年は外国語活動、5年は国語、6年は算数の授業を行った。

1・2年の音楽の授業では、何曲か歌を歌った後、リズムカードを使って自分の好きなリズムをつくり、楽器を使って歌に合わせて全員でリズムリレー演奏。自分の学校にはない楽器を選ぶ子も。今日初めてとは思えないほどうまくできると、歓声が上がった。最後に全員で「人数が多いほうが楽しかった」「リズムリレーが続いてうれしかった」「いつもは少ないけど、こんなに集まれて楽しかった」など感想を言い合った。

油井小2年の幸本歩夢さん(8)は、「(合同授業が)昨年1回あり、また来られてうれしかった。リズムリレーもスポーツ鬼ごっこも大人数で楽しかった」と笑顔で語った。