新型コロナ県警戒基準 ステージ2に引下げ

 

塩田知事「引き続き感染防止策徹底を」
旅行商品、福岡県除き販売へ

 

 【鹿児島】鹿児島県は15日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議(本部長・塩田康一知事=写真=)を開き、県が定める感染拡大の警戒基準を「感染者急増」のステージ3から「感染者漸増」の2へ引き下げを決めた。

 ステージの引き下げは1月22日以来24日ぶり。2月に入って県内の新規感染者数は減少傾向にあり、7日に「感染拡大警報」は解除になったが、入院患者に占める60歳以上の高齢者の割合が依然高いことなどからステージ3の継続が続いていた。

 7日以降、最大確保病床375に対する入院患者の占有率は10%台が続いており、3の指標である20%を下回っている。1月20日時点で60歳以上69人、重症・中等症33人だった入院患者数は、2月13日時点でそれぞれ41人、11人と減少している。医療専門家からも異論がなく「医療供給体制をひっ迫させる状況は改善されつつある」(塩田知事)として、引き下げを決めた。

 県は今後も「感染防止対策徹底期間」として、東京など緊急事態措置がなされている10都府県地域への不要不急の往来、同地域からの来県自粛呼び掛けは15日以降も継続する。観光需要喚起策として、九州各県を対象に販売していた「今こそ鹿児島」旅行商品は、1月22日以降新規販売を停止していたが、感染拡大地域の福岡を除く県については16日から販売、利用を再開する。

 会議後に会見した塩田知事は「春の異動時期も近づいており、引き続き感染防止策の徹底を」と呼び掛けていた。