「ウエストサイズ大作戦」閉講式・講話 伊仙町で

伊仙町「ウエストサイズ大作戦」閉講式(講話)=19日、同町ほーらい館

49人がメタボ返上に挑戦

 【徳之島】伊仙町の2020年度「ウエストサイズ大作戦(昨年10月~1月)」の閉講式と健康講話(町主催)が18日夜、町ほーらい館であった。歩数や体重データなど計測のスマートフォンアプリで事業連携している、くまもと健康支援研究所代表取締役の松尾洋氏が「メタボ対策と生活習慣病」で講話し、優秀グループと個人を表彰した。

 国の「健康日本21(第2次)」施策にも連動させた6年(回)目の取り組み。住民のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防に腹囲のサイズを減少させて生活習慣病の発症や重症化の予防などが目的。アプリで毎日の歩数や体重を計測記録し、事業実施前後の腹囲の減少数値でポイントを付与している。

 同町では、町民の健康課題として特に脳出血など脳疾患(町内死亡状況の25・5%、国24・0%)、心筋梗塞など心臓病(同63・0%、国58・7%)を重視。食生活での減塩や脂質対策、身体活動対策に、住民が継続的に取り組みやすい集団的健康支援プログラム(ウエストサイズ大作戦)として採用。今年度は20~60代の男女49人がグループや個人で参加、4カ月間チャレンジした。

 閉講式の健康講話で松尾氏は参加者らに「メタボは死因の3割を占め、気づいたときは手遅れも多い。50代から増加し50%以上。心疾患リスクは約36倍になる。予防への割合は運動3、食事7」。日常生活で無理なく痩せるために▽運動だけで頑張るコース(洗濯物を干す、早歩きで出勤・移動、階段を昇る)▽食事+運動の併用コース。脂肪燃焼効率を上げる3要素の①ストレッチ②有酸素運動③筋トレ―など解説。

 「侮ってはいけないストレッチの効果(効能)」として関節痛の予防・改善やリラックス効果、疲労の除去、けがの予防、柔軟性の向上も強調。ウオーキングよりも効果が高い、ゆっくり歩きと速歩きを3分間ずつ交互に繰り返す「インターバル速歩」もアドバイス。1日3食の規則正しい食事、寝る3時間前まで済ませる、夕食後に少し体を動かすなど含め、行動変容には「はじめる、続ける、逆戻りを予防することが重要」とも強調した。

 ちなみに今回の参加者たちの腹囲は平均6・3㌢(最大15・6㌢)減少。個人参加では6・5㌢、チームは6・1㌢の減に成功した。獲得ポイント3位までは商品券や健康器具など景品が贈られた。