カラテ日本一目指し奄美勢奮闘

カラテ日本一目指し奄美勢奮闘

熱戦を展開する試合模様。奄美勢12人のうち2人が組み手と型の2種目に挑んだ
優勝トロフィーを抱える緑晴君と緑健児代表

緑代表の孫が栄冠

 【東京】13、14の両日、渋谷区千駄ヶ谷の東京体育館で「オープントーナメント・カラテドリームフェスティバル2020全国大会」が開催された。奄美からも精鋭が参加、各階級の日本一を目指し奮闘していた。

 同大会は、奄美出身の縁健児さんが代表を務める「NPO法人全世界空手道連盟新極真会」などが主催。コロナ禍で昨年7月から延期となった同大会だが、行政機関などの指導の下、十分な感染対策を講じた上で、観客を入れ行われた。各地の道場から1885人の選手(11の団体)がエントリー。奄美支部からも精鋭が日本一に挑んだ。

 中学1年生男子軽重量級の栄龍斗さん(古仁屋中)と高校生男子軽中量級の栄丈太郎さん(古仁屋高1年)が、それぞれ準決勝に進んだものの惜敗した。「相手が強かった。攻め切れませんでした」(丈太郎さん)。練習成果を出し切れず、悔しさに目前を曇らせたが、「引かない練習を徹底し、やり直します」(龍斗さん)とリベンジを誓い合っていた。

 ほか仁科さらさんら計12人が奮闘した。入賞こそ逃した奄美勢だったが、緑さんの孫で3歳からカラテを始め、奄美で幼稚園時代を過ごした緑晴(みどりはる)君(福岡支部)が、小学校1年男子重量級で熾烈なトーナメント(5回)を制した。「大山総裁の『頭は低く、目は高く、口慎んで、心広く…』の教えを心掛けています」。幼い顔に似合わぬ栄冠のコメントに、緑代表も満足そうだった。東日本大震災復興支援と骨髄バンクのチャリティーも兼ねた同大会。13日には、緑さんと親交の深い音楽家・長渕剛さんが応援に駆け付け、熱い視線を送っていた。