「大島紬」コーナーが人気に

「大島紬」コーナーが人気に

来場者に笑顔で大島紬の説明をする、興ほずみさん(右)

日本橋三越本店の鹿児島展

 【東京】中央区の日本橋三越本店・催事場でこのほど、鹿児島県の物産展が開催された。コロナ禍とあって、例年のような混雑はなかったものの「大島紬」のコーナーは、来場者の人気を集めていた。

 9日から14日まで同百貨店本館7階催物会場で行われた「第21回鹿児島展」には、奄美から黒糖や黒糖焼酎、パールなどおなじみの特産品が出展された。

 そうした中で注目されたのが「大島紬」。例年同様「紬コレクションin日本橋三越本店」と銘打ったコーナーを入口正面に設置。写真と映像で大島紬の様子が紹介され、来場者の足を止めていた。反物や小物合わせ100点ほどを「大島紬ホズミコレクション」として出展した、興ほずみさんは「今回で11回目の参加になります。コロナの影響でしょうか。買い物控えを我慢しきれないように、例年に比べて高額の物が売れていますよ」。今回の印象を、そう笑顔で語っていた。

 黒糖焼酎の担当者が「今年は、特に工芸品が売れています」と話したように、女性たちが大島紬を品定めする姿が目立っていた。大島紬を出展した他店の男性も「来場者が少ない割には、関心が高い方が多かったようですね」と手応えを感じていた。

 同百貨店では、食を中心に31日の午前10時まで「鹿児島展」としてオンラインストアを開設している。