ランドセルをアフガニスタンの子ども達へ

ランドセルをアフガニスタンに贈った和泊小の卒業生11人とその保護者ら=和泊町=

「大事に使ってね」和泊小の卒業生11人

 【沖永良部】使い終わったランドセルをアフガニスタンの子ども達に贈ろうと、この春、和泊町立和泊小学校を卒業した11人が3月31日、同町の上手々知名公民館でランドセルの箱詰め作業を行った。子ども達は「大事に使ってね」と願いを込めてランドセルを箱に入れた。

 卒業生の竹下枝里香さん(12)が企画。きっかけは、絵本「ランドセルは海を越えて」(ポプラ社)を読んだことだった。本には、アフガンの子ども達へランドセルを贈る活動が紹介されている。その中に、ランドセルを机の代わりにして屋外で勉強する子ども達の写真があった。

 「教室や机が無くても、ランドセルがあれば勉強できるんだ」と思ったという竹下さん。卒業式の前に、ランドセルを寄付できないかと友達に相談。話を聞いた保護者らが協力した。

 作業当日、11個のランドセルを箱に詰めた後、絵本の読み聞かせを行った。ランドセルは、公益財団法人「ジョイセフ」を通じて、現地の子ども達に届けられる。

 盛岡哲平さん(12)は「きっとアフガニスタンの子ども達も大事に使ってくれるはず」。村田七菜さん(12)は「ランドセルには6年間の思い出が詰まっている。いつか子ども達が使っている様子を見に行きたい」と話した。