奄美市新型コロナ対策会議

10日から16日まで休館を知らせる張り紙が掲示された奄美文化センター

10日から1週間、公共施設など休館
イベントも中止や規模縮小「感染対策に万全を」

 奄美市は9日、新型コロナ感染症対策本部会議(本部長・朝山毅市長)を開き、奄美文化センターやAiAiひろば、公民館、三儀山の名瀬運動公園など市内の主な施設について10日~16日まで1週間、休館などの措置を取ることを決めた。また、同期間内に実施予定だった市のイベントなどについて、中止や規模を縮小し実施することにした。市対策本部は「全国的に感染拡大が続いている。一人ひとりが危機意識を持ち感染対策に万全を期してほしい」と呼び掛けている。

 市は10日から市内の主な公共施設や集落などの集会施設、公民館、スポーツ施設などで休館や閉館などにした。奄美文化センターでは9日、職員らが入り口に、10日からの休館を知らせる張り紙を掲示した。同センター2階ギャラリーでは11日まで、「アート習作展」が開催される予定だったが、休館措置に伴い、17、18日に日程が変更された。

 また、14日には同市名瀬の大浜海浜公園で旧暦3月3日の伝統行事「浜下れ」が行われる予定だったが、イベントを中止し海開きの神事のみ行うことになった。「浜下れ」には例年、初節句を迎えた赤ちゃんら多くの家族連れが参加するが、昨年に続き2年連続で、新型コロナの影響により中止となった。

 同市では8日、市内在住の女性2人の感染が確認されたほか、龍郷町でも7日以降3人が感染するなど、奄美大島内での感染拡大が懸念されている。7日には同島の警戒レベルが4に引き上げられるなど感染拡大への警戒を強めている。

 市対策本部は、「今後の感染者の発生状況によっては、休館期間の延長やイベントのさらなる中止などの措置を取る場合もある」とし、マスクの着用や手洗い、アルコール消毒の励行などの感染対策を徹底するよう求めるほか、「大人数による長時間の飲食などを控えるよう」呼び掛けている。