宮城で奄美タンカンのジェラートが大人気

奄美タンカンのジェラートを販売する専門店「ナチュリノ」で宍戸さん(右)=提供写真

さっぱりとした後味に天然素材の甘味が人気を呼ぶタンカンジェラート=提供写真

岩沼市の宍戸さんが橋渡し
「まさかここまでとは」

 島のタンカンを使ったジェラートが宮城県名取市で大人気だ。きっかけを作ったのは、隣の岩沼市で農園を営む「岩沼ポポープロジェクト」の宍戸幸次さん(69)。ジェラート専門店「ナチュリノ」に商品開発をすすめた宍戸さんは「奄美のタンカンは甘味が濃くてジェラートとの相性は抜群。店はいつも行列でまさかここまで人気が出るとは」と驚いている。

 宍戸さんと奄美の出会いは6年前。同岩沼市の開業医で第145号奄美観光大使を務める宍戸洋院長と旅行に訪れた。洋院長は、奄美市名瀬の㈲観光ネットワーク奄美(西條和久代表)を通じて20年ほど前からスタッフの研修旅行などで島を訪れては交流し、奄美をPR。宍戸さんは、食べたマンゴーやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツに衝撃を受け、甘さ際立つタンカンには「必ずジェラートに向く」と直感し、それ以降は毎年のように奄美に来ている。

 宍戸さんは、自身が栽培した幻のフルーツ「ポポー」のジェラートを開発したナチュリノにタンカンを持ち込んで商品化を相談。昨年、試作品を限定で販売したところ即日で売り切れる人気ぶり。今年2月には奄美からタンカン100㌔を取り寄せ、新開発のシャーベットと合わせて本格販売を開始した。

 天然素材による甘味、さっぱりした後味のタンカンジェラートは、評判が評判を呼び、常に人が並ぶ人気商品に。店でも「色鮮やかなオレンジで実もしっかりとして香りは豊か。旅行に行けないコロナ禍に奄美のタンカンを食べて」とおすすめ。人気は続きそうだ。

 農園のシーズンオフには奄美に訪れ、タンカン農家を手伝いたいという宍戸さん。「東北での評判を伝えたかった。これからも、どんどんとお互いの橋渡しをしていきたい」と喜んでいる。