奄美地方梅雨入り

龍郷町瀬留では、奄美地方の梅雨入りを告げるようにイジュの木も白い花を咲かせていた

全国で最も早く 昨年より12日早く、沖縄も

 鹿児島気象台は5日、奄美地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。同日、沖縄地方でも発表があり、ともに全国で最も早い梅雨入り。平年より7日、昨年より12日早かった。

 梅雨は雨季の一種で季節現象。その入りと明けには5日間ほどの「移り変わり」期間がある。名瀬測候所によると梅雨時期の気象情報は、これまでの天候経過と1週間の見通しをもとに発表。後日に実際の天候経過を検討して、期日を見直すこともある。

 昨年は5月10日にいったん、梅雨入りを発表したものの、後日に梅雨前線や天候などの状況を鑑み5月17日に修正された。平年の梅雨明けは6月29日ごろ。昨年は7月20日に明け、1951年の統計開始以降で最も遅い梅雨明けとなった。

 5日の奄美地方は、前線の影響で雨が降った。龍郷町瀬留では、この時期に山野を彩る沖縄と奄美の固有種・イジュも木々にたくさんの白い花を咲かせ、道行く人の目を楽しませていた。

 気象庁によると向う1週間も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多くなる見通し。最高気温は平年並みか平年より高く、降水量は平年並みか平年より多いと見込んでいる。