和泊町で感染症対策研修会

オンライン研修会で講師を務めた川村英樹さん=和泊町=

新型コロナ 鹿大学病院川村医師「地域全体で対策を」

 【沖永良部】島内で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことを受け、和泊町は11日、町内の飲食店向けにオンラインで感染症対策研修会を開いた。講師を務めた鹿児島大学病院感染制御部特例准教授の川村英樹さんは「コロナに向き合いながら、地域全体で再発防止のための対策に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 研修会はビデオ会議システム「ZOOM」を使い、同町役場結いホールと各事業者をつないで実施。町内5事業者がオンラインで参加した。

 川村さんは「もしかしたら、自分または相手が感染しているかもしれないと想定して対策を取る必要がある」と指摘。飲食店の感染防止対策として「飛沫が飛び散らないようにしてほしい」と述べ、アクリル板の設置や座席の間隔の確保などの方法を挙げた。

 店内の環境については「飛沫をあびた場所に手を触れるだけでは感染しないが、その手で目や口、鼻の粘膜を触ると感染する。手指消毒ができるように身近な場所に消毒液を置き、定期的にテーブルなどを拭くようにしてほしい」と話した。このほか、感染拡大防止のためにも来店履歴を残すよう呼び掛けた。

 参加した飲食店経営の男性(27)は「基本的な感染対策を徹底して続けていくしかない」と語った。

 研修会の様子は、12日に同町ケーブルテレビで放送される。