伊津部小で「人権の花」運動開校式

伊津部小学校の「人権の花」運動スローガンを、各教室に中継されるカメラに向かって紹介する大畠さん(中央)

「やさしさで 学校じゅうを あたたかく」
ヒマワリ栽培し思いやりの心

 奄美市名瀬の伊津部小学校(山田吉夫校長、児童203人)で11日、2021年度「人権の花」運動の開校式があった。同運動は、県の人権の花「ヒマワリ」を栽培することで思いやりの心を育み、人権を尊重する思想を育むことなど目的とする。開校式では、代表児童が同校の人権の花運動スローガン「やさしさで 学校じゅうを あたたかく」を紹介。全校児童が復唱し、心に刻んだ。

 奄美市、奄美人権擁護委員協議会(徳裕子会長)、奄美人権啓発活動地域ネットワーク協議会の3団体が主催する。21年度の市内実施校は伊津部小のほか、名瀬小、住用小、屋仁小の計4校。伊津部小の式は、市職員2人と人権擁護委員3人、鹿児島地方法務局奄美支局職員1人が参加。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、リモートで各教室をつないで実施した。

 山田校長は「みなさんが人権について考えるときに、まず、自分の言葉づかいを振り返ってみて。人権について深く学ぶ一年にしていきましょう」とあいさつ。

 人権擁護委員の金城三雄さんは「人権とは、自分を大切にすると同時に、相手も大切にすること。みんなで協力して、元気なヒマワリを咲かせてください」などと激励した。

 代表でスローガンを紹介した大畠愛輝=まなか=さん(5年)は「花を育てながら、このスローガンのように友だちに優しくして、学校中をあたたかくしていきたい」と笑顔。擁護委員からヒマワリの種を受け取った法島鵜臣=うしん=さん(6年)は「前は人権についてあまり考えたことがなかったけれど、授業などで人が生まれながらにして持つ権利と知った。人が平等であることは素晴らしく、これからも守っていきたい」と決意を語った。