渡(赤徳中3年)、ジャベリックスローで準優勝

南日本中学生ジャベリックスロー競技で準優勝した渡美々香と山尾教諭=26日、赤徳中学校

南日本中学生陸上競技
地域の協力に感謝

 第38回南日本中学生陸上競技大会(鹿児島陸上競技協会など主催)が22、23日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であった。県内から21人が出場したジャベリックスロー競技で龍郷町立赤徳中3年の渡美々香が、33㍍55㌢を投げ準優勝に輝いた。

 ジャベリックスロー競技は、やり投げの小中学生版種目。ロケット状のターボジャブ(重さ約300㌘、長さ約60㌢)を投げる競技。

 渡は同校の山尾次郎教諭(53)の薦めで、4月からジャベリックスロー競技に取り組んだ。バレーボールや駅伝で培った身体能力を生かし、やり投げ経験のある地域の先輩たちの協力を得て、早朝から30分練習に励んできた。

 指導する山尾教諭は「渡さんは肩の力が強く身体能力が高い。週1~2回練習したが最初はまっすぐいかなかった」と話し、「結果が出たことで新たな目標で出来た。体幹を鍛えて遠くに投げられるように頑張ってほしい」とエールを送った。

 渡は大会を振り返って「上位8人の最後6本目の投てきで、自己記録が出た。緊張していたが山尾先生のアドバイス『肘を上げて体をまっすぐ向けなさい』の、言葉で楽になった。とてもうれしい。指導していただいた地域の先輩や、みんなに感謝したい」と笑顔で話した。

 今後は8月に行われるU16陸上競技県大会優勝、そして全国大会出場を目指す。